作画はポップで綺麗だけど、ストーリーがぶれているように感じた。
互いにコンプレックスを持つ少年少女のボーイミーツガールかと思いきや、キャラの掘り下げもそこそこに知り合いのおじいさんを助ける方向に物語がずれるので置いていかれた印象が拭えず、メインの二人に対する共感も深まらなかった。
中途半端にシリアスな展開をはさむより世界観や関係性を狭め、少年少女のコンプレックスをいかに解消するか、その過程でいかに仲を深めるかに主軸を置いたほうがスッキリ観られたと思う。
また、上映時間が短いわりに設定が詰めこまれているので、物語に効いていないと感じる部分や想像で補完する他ない部分が多々あるのも残念だった。
1クールのテレビアニメなら、もしかすると上手くまとまったのかもしれない。映画だと色々とバラバラでまとまりのない作品だと感じた。