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サイダーのように言葉が湧き上がるのmozzerのレビュー・感想・評価

3.8
タイトルにひかれて観賞。絵柄やサイダーの音など、 大瀧詠一作品にインスパイアされたのかと思い観ていると、店の名前がナイアガラだったり、大貫妙子の楽曲だったりと関係のあるものが使われていましたね。

ストーリーはよくあるボーイミーツガール映画でしたが、俳句が主人公の感情を表現するのに効果的に使われていました。そしてそのひとつひとつの俳句の積み重ねが、最後に大きな塊となって思いの爆発に至る演出には心を打たれました。強いてい 言えば、同じフレーズを少しずつ変えての繰り返しは、少しくどく感じました。
作中に色々な伏線が散りばめられていて、クライマックスにそれらが回収されていく展開は、よくできていたし、実際すごく感動的で涙が止まりませんでした。レコード探しからの展開も一捻りされていて感動しました。

観ていて伏線や次の展開が分かりやすくなっているのは、多分誰が観ても理解できるよう考えられているなと思いました。

若い人達に観てもらいたい映画であると共に、昔若かった人達にも昔の甘酸っぱさを思い出してもらえる、そんな映画ではないでしょうか。
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