デニーロのいい人振りには驚きましたが、年齢を重ねることで醸し出される佇まいや雰囲気が、見事に深みのある演技に昇華されていました。
鏡を見ながら選ぶものは銃ではなくネクタイ(笑) まわりの人達をいつの間にか笑顔にさせてしまう、優しくてしっかり芯を持った紳士として、そして人生の先輩として若者を導いていく。
年を取ること決して悪いことではないと肯定的に描いた映画でした。
パソコンのメールを消すために泥棒まがいのことをするシーンはちょっとやり過ぎかなとは思ったけれど、楽しかったから許すとします(笑)
エイジズムをテーマにしているけれど、最初は鬱陶しくて何も知らない年寄りが来たと思って邪険に接していた彼らが、デニーロの人生の先輩としての人間性や経験、考え方に少しずつ影響され共感していくところは、観ていて笑顔になりました。
こういう最後はみんながハッピーになる結末は、心が疲れているときに観ると元気づけられますね。
