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鬼滅の刃 兄妹の絆のMoDのレビュー・感想・評価

鬼滅の刃 兄妹の絆(2019年製作の映画)
4.3
原作連載中だけど読了済。連載当初から戦闘の緊張感や修行の真っ当さを物凄く評価していたんだけど今回はその部分が映画化。客層は女性だらけ。硬派な戦闘漫画なんだけど???チラホラいる男性客は....なんかみんな物理的に臭くてヤバかった。映画スタートと同時に脱税が発覚したばかりの製作会社の名前が出てあちこちから失笑が漏れていた。

とにかくこの漫画の良いところは敵味方関係なく、登場人物に厳しいところ。命のやり取りの最中、考える時間すら与えてくれない。それが良い感じに映像化されていて原作ファンとしてはそれそれ!って感じ。
でも、漫画ではあまりにスピード感ありすぎる重要な展開をきちんと観客の感情が付いてこれる速度に落とし込めてて非常に良かったと思う。戦闘に関しても、水の呼吸のエフェクトがあまりにもかっこよくて感動した。
最初の「泣いてどうする戦え」とか「判断が遅い」とか、本当に戦いをする上で真っ当な事を伝えていて、作者は一体何を極めた人なんだろう?と気になるレベル。全体的に命のやり取りが身近だった頃(〜戦後)の作品を見てるみたいな硬派感・緊張感がプンプンしてる。あとは主人公(と作者)の人柄が凄くいいよね。漫画の巻末コメントとか読んでほしい。
レベルの高い原作、原作への忠実度、映像化したことで良くなったことが多くて多分これ初見の映画としても相当面白いと思うんだけど、その辺の平等な判断はできない。惜しむらくは、今のマーケティングだと一部のオタクにしか流行ってないし、その状況のまま終わりそうということと、もっと先まで観たい!&制作会社もうすぐ潰れるだろうから観れない!です。
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