面白い以上に、疲れる。息するのを忘れて頭が痛いことに後から気付いた。無慈悲な設定からこの世界の片隅にみたいな全世代が引き込まれて観終わった後に団結しちゃうタイプの映画なんだろうなと思ったけど概ね近い。恐怖と怒りと悲しみと、少しの希望と絶望感。アドレナリンとオキシトシンがドバドバ出て感情を揺さぶられまくるから失いたくない大切な人・・パートナーだけでなく今災害が起きたら真っ先に安否が気になるような誰かと一緒に観て、感想と感情を共有するといいと思う。一人で観るのは絶対にもったいない。
今回のゴジラの凶悪さ、ヤバい。シンゴジラは神感あったけど今ゴジはきちんと生物。人格を感じない空襲や原爆やシンゴジと違ってきちんと表情があるし、意思を持って破壊と殺戮をしてくるからコイツに抱く憎しみと恐怖感がヤバい。あのサイズで器用に人を咥えてぶん投げるの怖すぎる。絶対にコイツ殺す...！と、どうしようもねえ...が入り混じるから観客が一体になっちゃってた。
日本映画の良くない、なんか叫ぶ奴。この映画も全然それなんだけど戦後っていう人々の余裕が全くない時代背景とゴジラっていう「意思のある災害」要素が加わると最早叫ばない方が不自然というか。呆然と絶叫が一番自然な表情ですみたいな映画で怪獣映画という娯楽ではなく日本人が乗り越えなければならない試練を見せられているみたいな。でもそれってゴジラのそもそものテーマ:国難だよねってなるとこの映画ってゴジラそのもの。シンゴジラの時もこれぞ！と思ったけど、全然パターンの違うこちらもまたゴジラ。
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・いつの間にこんなに邦画のCG力上がったの！？
・ゴジラの顔や体格がDQNっぽくてなんか絶妙にムカつく
・高雄のプラモが映画館で売ってて、さぞ大活躍するかと思ったら秒で・・ウケた
・雪風もせっかく出てきたのに速力が〜みたいな話は一切なくて、主役はあくまで人間
・パンパン。ゴールデン街の横で観てるから気まずい。
・米軍が介入しない理由、流石に弱すぎるけどそんなんどうでもいっかとなる勢いがある
・震電って動いてると中々にキモいね
・ちゃんとオキシジェンデストロイヤーに説明をつけてゴジラを殺しにかかってて、やるじゃんって思った
・次は沼津まで誘導しよう
・ダンケルク
・人が死ぬことよりも想いで泣かせにくるイメージ。俺も一緒に！を無視して歩いていくあのシーン好き。
・ダンケルクの意味不明に死んだガキと違って小僧は死なせない
・脱出ボタンのこと主人公に教えず、死なせない、あくまで主人公の意思に反して救ってくれる整備士という方が良かったと思うんだけど
・佐藤直樹ファンだから音楽に超期待してたんだけど、ゴジラBGM以外のシーンでの音楽はこちらが勝手に現代感というか佐藤直樹っぽさを感じてしまい、ファンであることが正直邪魔だった。サントラは買った。
・ラストシーンもそうだし、折れたクレーンとか突然現れるワイヤーとか脱出装置とかGHQの行動とかもそうなんだけど、あからさまな嘘をきちんとこういう理由があってついてます！という潔さがあって。感情の乗らないクソ映画でこれをされたらムカつくけど、この映画は勢いと深みで全然許せた。
・とはいえ、あの爆縮を生き残れる浜辺美波は身体がゴジラ過ぎる←追記:マジでそういうことじゃん....ご都合主義のハッピーエンドかと思ったらG細胞感染じゃん...ヤバ
・疲れるからもう観たくないって言って数日後にまた観たくなるパターンだと思う。
・TOHOシネマズを振り返ってゴジラを眺めてる人結構いたけど、きちんとみるとドキッとする。デカくてこわい。
・続編でよくわからないアイドルがアキコ演じてたら泣く
・知り合いに特攻隊最後の生き残り3人みたいな人がいて、安易に特攻に触れるの気まずくてノーコメント
