"子供の頃は誰も、肌の色で人を差別しない"って話かと勝手に予想して、何気なく観始めた。
なのに何故だ。父親が子どもの髪を散髪している冒頭のシーンだけで、何故だ。
血の気配がする。
父親の仲間たちが出掛けようぜと迎えに来て、皆で海に行く。カラッと晴れた空の下、本物の銃で射的をして遊ぶ。
それだけで、どうだ。
死のにおいがする。
頭の中にこびりついて、身体がどんどん硬直していく。
SKIN。
容赦ない展開。遠慮ない衝撃。
2pacの
"子どもに植え付けた憎しみが社会を蝕む"
という言葉そのものだった。
26日から上映のSKINは、観るのに勇気が必要だけど、今こそ観るべきな映画であることは間違いないはず。
大阪では1館しか上映しないのも、それを物語っている気がする。