国産スペースシャトルの墜落事故から生還した女性乗組員(大滝かつ美)が、遺産の独占を企む継母(風見玲香)の策略により生命を狙われてしまう。気宇壮大なサスペンスを低予算人情喜劇として描いている、新東宝配給のピンク映画。
ストリップ劇場のサンドウィッチマン(螢雪次朗)が、好奇心から痴漢行為を働いたのをきっかけにして、記憶喪失の女性と遭遇。ドラマの規模が大きいようで、小さい気もする、何ともヘンテコな"巻き込まれ型"に突入していく。
車両内のゲリラ撮影では、他の乗客がいるところで殺し屋から逃げ回ったり、味方側のストリップ嬢(清川鮎)がパンツ一丁になったりする。螢雪次朗がいる時点で「ピンクの撮影だな」と分かりそうなものだが、現場の人たちは何を思っていたのだろうか。
螢雪次朗が記憶喪失の娘をひたすら守護する立場となり、不器用なお父さんの一面を見せるところが大きな醍醐味。琴線に触れるラストシーンに、ホロリとさせられる。