家族写真が専門の写真家浅田氏の実話ベースの映画。
ちょっと笑えて優しい映画。家族のありがたみ、なにより写真の持つ力の凄さを思い知りました。
私は写真を撮られるのが苦手でして。普段はニコニコしているらしいけど、カメラを構えられると自然な笑顔が作れない。
だから写真を極力避けてきた。大切な人の姿は頭で覚えていればそれでいい、と思っていた。
しかし脳内の記憶はどんどん薄れていくもので。それがたった1枚写真があるだけで記憶が鮮明に蘇るんですよね。
オッサンになった今になって写真をあまり撮ってこなかったことをちょっと後悔。
ただでさえ思い出を蘇らせてくれる写真。しかし浅田氏の写真はそこに魔法がかけられる。
家族横並びのありがちで型嵌まりな写真ではなく、各家族のテーマに沿った写真を撮るのが素晴らしい。
桜吹雪の家族写真には感動。こんな家族写真を残しておけたら最高ですね…羨ましい。
浅田家の葬式の写真のくだりは笑った。浅田家だから許されるみたいな。
家族っていいな、写真っていいなと純粋に思わされる映画でした。
