Hoshiduru

浅田家!のHoshiduruのレビュー・感想・評価

浅田家!(2020年製作の映画)
3.8
明るくて爽やかで、ひたすらに前を向きつづけるパワーがあった。最近すぐにへこたれて鬱に浸る私にはありがたい。

叙情的な描写は少ないから普遍的な感情に乗って観れた。自分を重ねるには難しい濃い面子。

ありきたりなんだけどさ、写真って良いなって思う。どんなに遠く離れてもいつでもそこに戻って来れる。

辛い記憶の前後の思い出を処分したり、携帯のデータが飛んだりして、私は自分の写真をあまり持っていないけれど、どんなに辛い記憶でも意外と救いがあったりして、それを整理して発見するための扉としても、写真(と現像!)の大切さを痛感する。案外くだらない写真が狂おしく愛おしかったりするんだよなあ、とか。

そういえば写真の説得力の一つに、被写体の家族がバランス良かった。浅田家も、風吹ジュンの「撮られ慣れてる」母とか、平田満のマイペースな父、妻夫木君の苦労性の兄が全部表れてて良かった。ただ一番よかった役者は北村有起哉です。(関係ない)

最高の自分を写してくれる人って素敵!って思った。完全に余談だけど、好きな人が撮る私が毎度最高にブスなことを思い出して悲しくなった。私がいつか誰かをきゅんとさせられるように写真の技術を磨こ。
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