あんず

ラストナイト・イン・ソーホーのあんずのレビュー・感想・評価

3.8
夢と現実の狭間に堕ちる映画。

ロンドンに夢を求めたふたりの女性、60年代を生きたサンディと現代のエリー。
追体験によりシンクロする映像、そしてレトロなファッションと音楽が見どころです。
私は、新聞紙のドレスとダウンタウンを歌う時の黒いドレスが好き。

60年代のロンドンは古き良き時代という訳ではなさそうですが、当時の華やかな夜の街の裏側を覗き見した気分です。

鏡を使ったシーンで、ハリポタのウィーズリーの双子がクローク役として出演していました。

私としては、久しぶりにピカデリーサーカスのエロス象が見れて、ちょっと嬉しかったです。
ソーホーには中華街があって、何度か行ったことがあります。
歩いていると急に開けてレ・ミゼラブルの劇場がどんと現れたような記憶です。
奥の通りへ入ると、赤いネオンがチカチカしたいかがわしいお店もチラホラ目にします。昔より少なくなったそうですが。

人に助けを求めるって大切ですね。手を伸ばしてくれる人がいるって本当に幸せなことだと思います。
ちょっと切ない気持ちになりました。

エリーの部屋にあった固定電話、使えるんでしょうか。
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