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ラストナイト・イン・ソーホーのheroheroのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

鏡を使った人格の重複シーンは、なかなか工夫されているし、60年代の音楽も心地よい。
ただ、エロイーズが中盤から、男性老人をジャックと思い込む流れは、観ている者をミスリードしきれておらず、これではハラハラする以前に、エロイーズが愚かに見えてしまう。
ラストの流れも面白いが、想像の範囲内であり、大どんでん返しという程ではない。
それよりも気になったのは、図書室でクラスメイトの顔面に鋏を突き刺す寸前だったのに、全くお咎めが無い所。
あれだけの事をして、許されるのだろうか。
男友達が「彼女は幻覚を見てただけなんだ」と庇ったところで、そんな言い分は通用しないし、逆にそんな言い分が通るとしたら、エロイーズの精神鑑定は確実だ。
ラストで彼女がショーを成功させた場に、刺されそうになったクラスメイトもいたが、よくまあ許したなと思った。
意地悪そうで、実は心が広かったのだろうかと余計な想像をしてしまった。
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