なすび

ラストナイト・イン・ソーホーのなすびのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

暗い話という前提で鑑賞。
そのせいか最初のミュージカル風のシーンが逆に怖く感じてしまう。

入寮時の不安感が伝わって自分も緊張してしまう。
イキリ同期が見ててキツい。
イキリ同期よりも目立つ発言(親が自殺で死んだという)して悔しがるのが滑稽。その後も叔父が自殺したみたいな発言。
周りの女同期にいじめられるが、男に気にかけられたり先生に評価されたりするので気持ちよく見れた。

映像がきれい。全体的にキラキラして音楽もいい。これが60sのイギリスかぁと。ダンスシーンとかも入れ替わりどうやってんのかなあとか。

夢だと思っていたものがキスマークで現実と繋がってるとわかり少し戸惑うシーンがあったがすぐ吹っ切れて受け入れることに違和感。男との会話でもサンディの性格を意識した会話をしており、楽しんでいる。その後も夢を楽しみに見ている。母親の姿が見える描写はあったが人の追体験が当たり前のようにできるという描写はなかった。もしこういう経験が初ならあっさり受け入れすぎではと。しかし60sのロンドンが大好きすぎるエリーにとってはその雰囲気を味わえる体験の方が重要なのか。実際それで生き生きしてたし。

エリーにだけ顔なしの男が見えるという描写。本当の霊なのかエリーの精神がおかしくなってるのかはっきりとわからず。自分は精神がおかしくなってる方で見てしまったので、ちょっとイラついてしまった。ただ錯乱して人を困惑させせてるだけでは?と。サンディが殺されるとこも実際はそうでなかったし。自分の勘違いで騒いだせいで家主にバレ、ボーイフレンド巻き込まれて(逃げる時足怪我してたし)かわいそうとなってしまう。
でも本人の視界に入っていないところで顔なしが出てくるシーンはお化けなのかなと確信を持てる証拠に。意識してないところでの出現はおそらく本当の霊と。
結局男たちのには怨念?逆恨み?があってエリーの前に出てきていたという内容。
その後も白髪老人質問攻めにして追いかけて殺す。
図書館で顔なしが出てきて刃物で刺そうとするがそれがジョカスタだったり(まあ復讐として取れるが)。

家主の正体がわかり焦る中、男の子が様子を見に来る。家主が対応してる中エリーが逃げて、というがどう考えても危険だろと。案の定そのまま刺される。
終盤にかけてちょっとイラつきポイントが多い。確かにその行動の理由もわかるが、モヤッとしてる時点と自分にはそう見えてしまっている。

パンイチの顔なしたちがアホっぽくて雰囲気がガラッと変わる。緊迫した状況だったのに。なんだこれ?となる。
最後にサンディ(に見える状態で?)殺されそうになるシーンではいきなりCG感がすごくなり今までのリアルな表現がなんだったのかと違和感。唐突に気を失ってる男の子の顔のアップ。いるか?となる。

最後は家主以外無事で学校のファッションショーも成功と。
母親が出てるくのはエリーに対して良いことが起こった時に現れる。最初現れた時エリーが「いい知らせよね?」と言った後の郵便で合格通知。本人は把握してる。ファッションショー成功の時もそう。
サンディが現れるのはなぜか。若い時で。サンディは死んだと言っていたから家主とは別人ということか。投げキッスをしていたからサンディは恨みとかそういう理由で現れてるわけでなさはなさそう。母親と同じいい時に現れる、エリーを応援とかポジティブの象徴になった?
自分は華やかなものの裏を知り絶望しているが、最終的はエリーのことを応援しているという良いハッピーエンド。か、これからエリーも絶望を見るというバッドエンド?わからない。
なすび

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