教祖ちゃん

最強殺し屋伝説国岡 完全版の教祖ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ベイビーわるきゅーれをよりドキュメンタリーチックにした青春殺し屋映画。相変わらず差し込まれる日常がリアルで凄く良い。冒頭の部屋訪問での、自分の家のベランダでタバコを吸うシーン、鍋で焦がしたキッチンの壁、無造作にコーヒーテーブルに置かれたハンドガン、AK47をカラーボックスの脇から取り出す、など、更に日常臭さが濃く作られてて一瞬で引き込まれる。国岡の基本かっちり仕事はこなしたい真面目さや、面倒な人に囲まれながらもなんとかうまく生きようとする姿、若者らしく時々恋愛や人生に苦悩しながらも懸命に生きていこうとする姿は、本当に見てて共感してしまうし、可愛らしさもある。
そして脇を固めるキャラクターも良い。元ホワイトベアーの殺丸、短いシーンながらも相当なインパクトのある舞妓殺し屋、ヒットガールに憧れる紫髪女の子、弱いチンピラ風の真中、日本語が全く喋れない韓国人ドンヒャン、めんどくさい中年リーマン山崎など、癖がめちゃくちゃあって、それだけでも面白い。字で書き起こすと漫画的だけど、あくまでドキュメンタリーっぽく馴染んでるキャラばかり。
アクションシーンはもうさすがという感じ。ホワイトベアーが出てる時は若干サバゲー感強いけど、国岡の体術や身のこなしが真に迫っていてすごい。クライマックスのタイマンはほんとカメラワーク、体術ともに迫力がすごい。
そしてラストの裁判勝訴、ほんと面白いな。傑作。
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