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反復された不在
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『反復された不在』に投稿された感想・評価

水面に浮かぶ、小さく澄明な泡沫がひとつ、ぱちんと消えた―、そんなイメージが浮かぶ作品である。
監督は仏領アルジェリア出身、ギイ・ジル。
ジャンヌ・モローとの短い間の恋愛関係でも知られ、本作は彼女の歌唱からもインスパイアされている。
或るドラッグ中毒でバイ・セクシャルでもある若者の、厭世的で官能的、そして退廃的でメランコリックな心の「不在」を映像化した作品である。

本作はジャンヌ・モローの『Absences répétées』がある時はオリジナルで、ある時はピアノ・ソロとして、またある時はオーケストラでと、様々に編曲され挿入されており、構成面ではジャン・エプシュタインに由る『映像詩』の系譜を継ぐ作品の様に見受けられる。
即ち映像と劇伴と言った従来の主従関係では無く、各々をリスペクトし、主題とした作風である。

プロットとしては前半から終盤間際までほぼ物語に動きが無く、主人公フランソワの心象風景と彼を取り巻く環境の描写、それ等の深化にのみに尺が費やされている為、会話劇である事と相俟ってやや退屈な印象を受ける。
先述のモローによる劇伴も没入感を得る扶けとはなるが、会話自体が詩的(散文的・独善的)である為、フランソワへの感情移入の可否がその儘評価に直結する作品である。
恐らく、若かりし頃デカダンスを抱いた人々へは懐古的な共鳴を伺す作品でもあろう。

タイトルの「不在」は物理的な故人達、冒頭に記したフランソワや母カトリーヌの心、そして彼等の中での確固たる自己と愛情の不在を指し示す。
物事や社会を複雑に考え過ぎていた、若かりし頃の自分や今は亡き友人達を見る様で、少々気恥しくもなる作品である。
TOT
4.0
どこにいても誰といてもひとり。
自分の人生にも部外者になってしまう男が見せる並外れた情景、溺れそうなほどの感傷、モローの歌声。
人生はポエムだと思っていたけれど。
悲しくて美しい回想のようなモンタージュ。
パトリック・ジョアネはいい顔をするな。
片耳に日本語副音声での鑑賞は画面に集中しづらく、字幕で観たかったなと思うけど、字幕を拒む映画な気もする。
繰り返すモローの歌声が耳から離れない。
https://youtu.be/kJHXndoyC2Q
好きだな。
また観たいな。
mingo
4.2
今特集のギイジルコンプリート。ギイジルのフィルモグラフィの中では1番ポエティックでリベラシオン紙のジュリアンジェスティールがオススメするだけあって傑作なことは間違いない。ジャンヴィゴ賞受賞ていうのも良い。本作の何が凄いって主人公フランソワは誰といても何処にいても孤独を抱えていて心の中は己のみ1人きり。ジュリアンのトークを踏まえた上で考えるとつまりそれはギイジル本人であり、彼の呪われた映画人生そのもののような映画なのかもしれないと心が苦しくなった。誰にも理解されないかもしれないしそれでも作り、モローの歌声がただただ哀しくこだまする。ラスト映画が終わり暗転し歌声が劇場を包む演出はキューブリックの70mm版「2001年宇宙の旅」のオープニングとは相反した真逆の良さを感じた。人生はポエムだけど、ポエムじゃなかったんだよ。ちゃんとした日本語訳で絶対あと1回は観たい、、