Kana

ミッドサマーのKanaのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.0
人里離れた北欧の村に招かれた男女が、太陽の沈まない9日間の祝祭を通して″何か″を見出す…かもしれない話。

ミステリーと思って見に行くと、終わった時にポカーンとなります。
部屋の絵やタペストリー、ルーン文字は伏線ではあるけどわかりやすすぎて謎解きとは言えないし、祝祭の解釈については何一つ答えがないままに終わるので…。
ネタバレせずに感想を書くのが難しいです。
結構グロいシーンが見せつけるようにありますが、それ自体は作り物感があるのでそんなに怖くなかったです。
ただ映像の揺れ動く様子や植物の動きはちょっと気味が悪くて疲れました。
理解しようとしちゃいけないんだろうな。
いいとか悪いとかじゃなく、こうゆう考え方があるよ、というだけで。

私の中の怖さのピークは、トイレで鏡に妹が映ったシーンと、教会でガラスに彼が映ったシーンでした。
やっぱり暗闇が怖い。
逆に光の中で恐怖を描くということがどれだけ難しいか…ということですよね。
21時になっても太陽の沈まない時期にスウェーデンに行ったことがありますが、奇妙な感覚でした。
いつ眠りについたらいいのかわからず、でも体は疲れていて、屋外で飲み物片手にぼんやりと沈まない太陽を眺める時間…時が止まったような気がして、なかなか至福の時間です。
それを恐怖に変えてしまうとは、驚きの発想です。
でもやっぱり太陽さんさんだとそんなに怖くないんだなぁ。
光や自然の温かさの中でエログロを描くというミスマッチさが、監督の言うダークコメディなんでしょうか…私にはよくわかりませんでしたが笑

サーミの血を見てから、アナ雪などヨイクの出てくる映画をよく見かけますが、たまたまなのかな。
あの独特な響きは結構癖になります。
アイヌやアボリジニの文化と同じように、サーミの文化が消えてしまいませんように。
ヨイクはちょっと歌ってみたい気がします。
Kana

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