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ミッドサマーのゆっきーFilmsのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ミッドサマー』



【あらすじ】

一般的宗教とは異なるケルト原始宗教を崇拝するスェーデンのホルガ村が舞台となる話。90年に一度の9日間続く夏至祭で起こる民間信仰を描くもの。
ホルガ村出身のペレが友人3人と友人のガールフレンド1人を連れスウェーデンのホルガ村で開かれるミッドサマー(90年に一度の夏至祭)に連れて行き、そこで起こる原始宗教の奇行を描いたもの。


【監督・キャスト】


監督: アリアスター

・ダニー・アルドール(フローレンス・ピュー)家族をいまわしい事件で亡くし、トラウマを抱える女性

・クリスチャン・ヒューズ(ジャック・レイナー)ダニーの恋人だが破局寸前

・ジョシュ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)クリスチャンの友人

・マーク(ウィル・ポールター)クリスチャンの友人

・ペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)
クリスチャンの友人。故郷のスウェーデンの夏至祭に帰郷予定

・サイモン(アーチー・マデクウィ)
・コニー(エローラ・トルキア)
・ダン(ビョルン・アンドレセン)


【感想・設定】

観てきた映画の中でかなりトップランクに不快な映画でした(−_−;)
スウェーデンの美しい景色がグロテスクな描写を余計に気持ち悪くさせていたようにも感じました。アリアスター監督はこの映画は自身の失恋セラピーになっていると語っているのを知り、自分自身少し苦手な監督になってしまいました。また、このホルガ村で行われていた信仰は過去に実際、行われていたようです。

ホルガ村に入る前に景色の反転や機内での揺れは、別世界入りを表しているとも言われています。村に入ると、招待された人を含め全員がドラックを摂取させられ、儀式中の飲み物などにも混入させていたとも考えられ、ホルガ村はドラックが武器だったと思われます。

少し、儀式について調べてみたのですが、ミッドサマーで冒頭に起きる衝撃的な映像である72歳の老人2人が崖から飛び降り自殺する儀式『アッテストゥパン』は、スウェーデン語で“崖.絶壁“を表しているそうです。
自殺し損ねた者には息遣いを全員が真似をし村全体で喜びや苦しみを分かち合い、ハンマーで何度も顔を叩き割り、苦しみから解放させてあげるシーンはあまりにも人のそれとはかけ離れており、私は目をつぶってしまいました。
ホルガ村の人々は、命は循環し彼らの名も引き継がれると信仰しており、病気や寿命で苦しみながら死ぬよりも自らの手でこれから生まれてくる赤ん坊のために命を引き渡すと考えているそうです、、。

ホルガ村にやってきた、一人であるマークは、ホルガ村の先祖の生命が宿る神聖な神木に小便をしてしまい、ホルガ村の人々を怒らせ、その後帰らぬ人となってしまいます。

また、黒人ジュシュは、殺されたマークの皮を被ったホルガ村の人に純潔の限られた人しか見ることを許されない聖書をこっそり盗撮しているのを見つかり殺されてしまいます。調べたところ、これもナイブロックというアイスランド伝承の死者の皮のパンツという一種の黒魔術らしいです。

アッテストゥパンの儀式後に恋人を置いて帰ったとされるサイモンは残酷な拷問の末に最も残酷な処刑方法『血のワシ』と呼ばれる、人体を中空に吊るして背中を切開し左右の肺を生きたまま外に引きずりだし、
ワシの羽ばたく姿のように見せるものです。

家族を巻き込み、自殺した妹の姉であるダニーは、恋人であるクリスチャンしか依存できる人がいず、恋人を失うことを恐れていたが、ホルガ村でのダンスコンテストに優勝し、ホルガ村の人々からの『必要とされる喜び』を得て最後、ドラックで精力剤を盛られ理性を失い、ホルガ村のマヤの誘いに乗り性行為に及んだクリスチャン含むホルガ村の志願者4人、外部者4人とメイクイーンであるダニーが選ぶ1人を儀式の生贄としました。


こういうタイプの映画は初めてみたのですが、自分は苦手でした。見る方は気をつけてください!苦手なシーンは目をつぶればなんとかいけます!
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