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コーダ あいのうたのゆっきーFilmsのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

   『Coda 〜あいのうた〜』


 【あらすじ】

 豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

         Gaga.ne .jp より引用

【監督・脚本】

 監督:シアン・ヘダー
 
【キャスト】

出演:エミリア・ジョーンズ(ルビー・ロッシ)

トロイ・コッツァー(フランク・ロッシ)

マーリー・マトリン(ジャッキー・ロッシ)

ダニエル・デュラント(レオ・ロッシ)

フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(マイルズ)

エウヘニオ・デルベス(ベルナルド・ヴィラロボス/V)




【感想】

 評価が異様に高く見るきっかけとなった映画です。このタイプの物語でこの評価を叩き出している時点で最高な映画ということは観る前から確信しており、案の定み終わった後もその通りでした!

 途中の娘(ルビー)の合唱発表の際、見学に来た(耳が聞こえない)家族の視点にいきなり切り替わり、音を止め、普段家族自身が認知の手がかりとする周りの人々の反応を便りに現状の理解を進めていくシーン、日常風景などの他の状況音を止め共感させるのではなく、あえて今までのずっと練習してきた娘の歌声を止めるからこそ映画への工夫を感じましたね。

 しかし、二つ残念な部分があり、一つ目は、通訳係として家族に貢献してきた娘が自身の夢をあきらめ、家族を通訳係として支えていくと決め、家族と相談した後、合唱発表が終わり、車の上で父1人にに歌を聞かせてから、翌日の音大の試験を受けるまでの流れがいきなりするでしょ!っと思いました。それまでが完璧過ぎた分余計に、、。二つ目は、ルビーの彼氏?が音大に落ちたことですね。なんであんな脚本にしたんだろ、、と思ってしまいました。『学生の恋なんてこんなもんだろ?』とでも言わんばかりの演出。少し残念な気持ちになりましたね。そこは、2人で受かって、“やった!よかったね!2人で幸せになろう!”的な感じの終わりで良かったんじゃないのかな、、。

 あと欲を言うと音大の試験中、家族に対してルビーが歌いながら、手話を送るシーンで「耳が聞こえない家族が途中から始められた手話のおかげでルビーの歌う歌声が流れ始める」そんな、ロマンチックな演出があったらなお幸せな映画だと思いました〜。


そんなこんなで、評価の高さに見合った作品です。ネタバレの多い感想になりましたが、みて損ないね!これ。それと、
音楽の先生のラストシーン、あえて間違えてルビーを震え立たせるところ、カッコ良よすぎ。
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