このレビューはネタバレを含みます
『ファーザー』
【あらすじ】
アンは80歳になった父親、アンソニーに認知症の兆候が見え始めたのを心配していた。アンソニーにヘルパーを付けようとしたアンだったが、気難しいアンソニーは難癖を付けてはヘルパーを追い出す始末だった。しかし、アンソニーの病状は悪化の一途を辿り、記憶が失われていくだけではなく、自らが置かれた状況すら把握できなくなっていった。困惑するばかりのアンソニーは苛立ちを募らせ、アンに当たることもあった。アンはそんな父親を懸命に支えていたが、気力と体力は消耗するばかりであった。
Wikipediaより引用。
【監督】
フローリアン・ゼレール
【脚本】
フローリアン・ゼレール
クリストファー・ハンプトン
【キャスト】
アンソニー:アンソニー・ホプキンス
アン:オリヴィア・コールマン
男性:マーク・ゲイティス
ローラ:イモージェン・プーツ
ポール:ルーファス・シーウェル
女性:オリヴィア・ウィリアムズ
サライ医師:アイーシャー・ダルカール
他
【感想】
自分にとっては、完全なる鬱映画。
ハッピーエンドというものが初めから無いのがわかる話の内容。
話は変わりますが、演技力はもちろん凄かったですが、何より自分がすごく感じたのは、配役をどのタイミングで登場させていたです。「あー認知症にはこんな感じで人の顔がわからなくなるんかなぁー」と勝手に薄い解釈をして観ていましたが、最後の施設に移された後、乱雑に見えてた配役が全て繋がった気がしました。
作中では、時間の流れがかなり早く、また乱雑に動いていました。顔は、あらかじめ観たことがなければ分かりません。なのに、観たこともない最後に登場する男の介護士が作中に何度も出てきたという事は、初めから舞台は家ではなく施設。記憶の混乱や『前から毎日同じことを説明している』と看護師が述べていたことから、はっ!ときました。
私の祖母も症状は軽いですが、軽い記憶障害が出始めているので怖いですね。
かなり引き込まれる映画でした!マジで面白い。