フェミ研ゼミ

ミッドサマーのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
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全然気持ち悪いとも長いとも思わなくて「あれれ」という感じです。

主人公の彼女が怒りと悲しみで過呼吸気味に泣くシーンあって。私はそこに身近な他人もしくは家族に求めるものを見たような気がした。
家族というか共同体なのかな。
彼女をとりまく女性たちは、
彼女と同じように泣くんですよね。
とりまきが彼女と同期しているような感じで。
それ見てて、ああ、私これして欲しいかも。と思ったんですよ。
訳わからずごめんねとか、
意味わからない励ましとか、
側にいてくれるだけじゃなくて、
みんな私になってくれていた。
客観的に私を見られるんですね。
そうすると熱々の悲しみが冷蔵庫で冷やされる感じで。
落ち着くんですよ。
セックスのシーンも同じなのかな。
みんなが私の快感に同期されていくの。
「みんなが私」「私はみんな」というなんか変な感覚なんですけど。
人間アンプなの?快感も感情も増幅してくれるの?と少し落ち着きました。
きっと本当に村全体が家族というか、共同体。
そもそもあの村は独自で人類補完計画やってる感じだよな。
この村に住みたいかも。
と少しばかり思ってしまった。
生贄として9人送り出せて。
立候補もできるのか。
無駄死にがなくなるのか。そうか。
人生を四季に例える件がすごくゾッとしてしまったのは
私の夏はもうあと少しで終わってしまうからで、秋が終われば冬がきて、冬が来たら誰かに春を引き継ぐのか。

シーンごとに「なんか分かる」と思えることが色々あるけど、全体を通して言いたいことはまだわからなくて。ディレクターズカット観たら分かるのかなあ。とか思ってる。

衣装と花冠が可愛すぎて真似したい。これはハロウィンでやっていいやつかな。
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