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82年生まれ、キム・ジヨンのshokenのネタバレレビュー・内容・結末

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

きっとこの映画が主張してることを語るには相当な覚悟が要るのだと思う。何が正解かというのも、よくわかりません。だからこそ解決が難しいわけで。ただ、この映画を観て、各々が自然と何かを感じ取ればいいのではないかと思う。この映画の主張を半ば強制的に他人にも、「あなたもこう思うよね!?」と強要するのは違うのではないかとも思う。ましてや、「そう思うわないの!?人でなし!!」みたいなのも攻撃的で怖い。そう思わない人が人でなしかどうかは置いといて、そう思わない人に食って掛かる風潮が怖い。

原作がいつからか本屋のオススメコーナーに置かれていて、あの本の映画化なんだなと内容をよく知らずに鑑賞したのだが、とんでもない作品を韓国は置いていったなぁと思う。これだけ議論を巻き起こす映画がしれっと公開されてるとは。

終盤の、あなたは何を知ってるんですか?のような台詞、背景は違えど自分も時々言いたくなるときがあるので気持ちわかります。

ラストで主人公が劇的に回復していく姿が少し疑問でした。それまでわりとリアルだったのに、ラストで無理矢理ハッピーエンドに持っていった感じが否めませんでした。
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