このレビューはネタバレを含みます
ババア生きとったんかワレ！！！！
冒頭から余りに直球のネタバレ発言ですみません。
でも観終わった時の心の第一声は正にこれでした。
真面目に感想を述べますと
割とアート的な表現の作品という印象で
本筋に余り関係してこない謎シーン(構図や絵面はいい感じ)が多めなので
悪く言えば話の筋があんまりスッキリしないと感じるかも。
かく言う私も普段なら各シーンをいちいち何かの伏線かと疑って掛かるタイプなのでその手の表現は本来苦手な方なのですが
この作品についてはこの感じが合っているのだろうなと。
スッキリしないと前述しましたが
テーマはしっかりしていて
かつ過剰演出に陥らない或る種淡々とした空気感が大変魅力的。
そこは主演のオークワフィナの力によるところが大きいのでしょうね。彼女の演技は大変素晴らしかった！！
また、ストーリーについても特に洋の東西による価値観の違いに焦点が当てられているところなどはなかなか興味深いものがありました。
あと、中国も日本も親戚の集まりって変わりませんね…いや万国あんなもんなのか…？
ナイナイが優しいおばあちゃんかと思いきや結構自由奔放勝手放題なクソババア(笑)なところや
親戚同士の微妙にギスった距離感なんかは妙にリアル。
そしてナイナイの言動やビリーとの関係性が割と自分のとこ(うちのババアは母方ですが)とちょっと似ているので
やたらと感情移入してしまった感はあるかも知れません。
見送りのシーンは思わず落涙…
そして冒頭の感想に続く。
まあでもナイナイ持ち直して良かったね！
