べっきゃむちゃん

フェアウェルのべっきゃむちゃんのレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
4.5

がんで余命3ヶ月と宣告された
お婆ちゃんに対して家族は
本人を傷つけ、悲しませないように
優しい嘘をつく。

対して、お婆ちゃんを敬愛するからこそ
真実を伝えたいという主人公の
葛藤や様々な心情が混じる今作。

中国に住んでいるお婆ちゃんがいる
僕にとってはドストライクの映画でした。

劇中の殆どが会話劇で進んでいくのだが
その道中で見えてくる中国の文化だったり
アメリカと中国、西洋と東洋の違いを
見せてくるのは非常に面白かった。

とにかく父親が中国人であり中国が
第二の故郷である僕にとっては
懐かしさを感じさせる物ばかりだった。

お婆ちゃんは自分の事よりも
常に周りのことを考え、幸せを願う。

いつでも孫の事を心配して
ずっとずっと孫の幸せを願ってる。

あー、僕のお婆ちゃんもほんと
こんな感じだったな。と
どこか懐かしい気持ちになりました。

西洋では命は個人のもので
どうするかはその人が決める事。

けれども東洋ではその個人の命も
家族みんなの命だとされている。

この辺の文化の違いというか
考え方の違いも面白かった。

もう2度と会えないとわかっていて
最後のお別れをするシーンは
本当に涙が溢れてきた。

本当の事を言わなくても
良いこともあるもんだね。

お婆ちゃんの力ってほんと凄い。
色々と思い出させられましたよ。

ハッ!ハッ!