まつり

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのまつりのレビュー・感想・評価

3.5
映像、音楽の綺麗さは素敵だと思う一方で、サンフランシスコという街の背景に無知な自分には残念ながら難しかった。事前のインプットがないと良さをわからないな、と思ってしまった。
あと字幕も色々と省かれたりぼかされたりしている印象で、背景を察しにくい表現に感じた。

サンフランシスコに生きる黒人、彼らだからわかるものがたくさんある、ということはわかったが、ニュアンスがすごく大事な映画な気がするのでそこをわからない歯痒さが買ってしまった。

自分たちをニガーと呼び合うこと、鏡の中の自分にニガーと呼びかけること、それってどんな気持ちなんだろう。わたしにとってつらい侮蔑語はいくつかあるが、自分に置き換えて想像するとなかなかにしんどいものがあった。

定期的にでるホモネタ、あるシーンで出たレインボーフラッグ、も、おそらく意味がありそうで、わからず…歯痒い。男の話ではあったな。

どこかに帰属したい気持ち、故郷というものに固執したくなる気持ち、は、移民だらけのアメリカ国内の人たちの感覚と違いがあるのかな、とか思った。解説が色々見たくなる作品。
予告の印象と本編がちょっと違ったかなあ…。ただただ自分が無知なだけかもなんだけど。
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