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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのkapoのレビュー・感想・評価

4.3
どんなBeliefを持って世界を見よう。
どんなTrustを持って世界に出よう。

文学的で芸術的でスタイリッシュで
美しくて、カメラワークも音楽も最高。
冒頭で胸を鷲掴みに。
身終わったあとの余韻も◎
新種のアフリカン・アメリカン's
リアルファンタジー映画だった。

PVみたいな質感と構図で、
ライティングとかコントラストも
いちいち写真の様でめっちゃ好き。

ストーリーの中で、
シニカル・シュール・ユーモア
もスパイス的に効いていて◎

ジェントリフィケーション、
都市の富裕化と自分の居場所
という軸から、
社会問題、アフリカン・アメリカン文化、
歴史、先祖、家族、友だち、
アイデンティティ、プライドetcなんかが
同時並行で綺麗に散りばめられていて、
内省的な着地点というのもキマッてた。
底の方からから込上げる場面が沢山あった。

主人公の2人のキャラクターも
演技も素晴らしかったなぁ。
繊細で優しくて気高くて。
逞しかったし、優しすぎたし、
みんな愛おしかった涙。

ある程度アメリカ、サンフランシスコの
歴史なんかを知った上で観た方が
絶対面白いと思うけど、
後から色々深掘りしても楽しかったし、

世界観がハッキリしてるから
五感を寄り添わせて、感情ジャーニー
を楽しめる映画◎

しかし全然他人事では無いんやけど。

もちろん観終わってサントラダウンロードして、
聞きながら帰った。
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