takanoひねもすのたり

嵐の中でのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

嵐の中で(2018年製作の映画)
3.4
世界線が変わる話。SFミステリー。
「インビジブルゲスト」「ロストボディ」のオリオル・パウロ監督。
ミステリーやはり上手いです、小品ですが面白かった。

ちびっ子がギターを手に歌っている。
シンディ・ローパーのタイムアフタータイム。
懐かしい。

新居に引っ越してきたダビド、ベラ夫婦に娘のグロリア。その日は生憎の嵐の日。
荷物の整理中に古いビデオカメラを見つける。
それを通じて何故か25年前の1989年に繋がってしまい、何故かベラと向こうはニコという少年がコンタクトを取れてしまう。ニコ少年に関するあるニュースを知っていたベラはそれを彼に告げ警告する。あくる朝目が覚めるとベラの人生が変わっていた。

ベラの世界線の変化と、殺人事件が絡んでゆき、タイムリミットも追加され、なかなかスリリングな展開です。

キャラクターの配置も上手く、何故友人との接点が消えているのか、言動のおかしいベラに何故この刑事は親切なのかとか。理由のひとつにはすぐ推測がつきますが、もうひとつ添えられたドラマに、ちょっと乙女心が疼きました 笑

いやもういっそこっちの世界線でいいじゃん!と自分は思ったのですが、娘ちゃんのグロリアの存在が何ものにも勝ったのでしょう、母の愛は強しです。
結末は何かもうベラ完全勝利!って感じでしたね、ハッピーエンドですっきりできます。