抹茶マラカス

処刑人の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

処刑人(1999年製作の映画)
3.5
ビジランテというべきか、ダークヒーローというべきか。ウィレム・デフォーの存在によってただの悪党たちの映画ではなく何が正義なのか探究しようとする試みが垣間見えた。
探偵というのは常に批評家で怪盗こそが芸術家、先に探偵が立つことはない、というアルセーヌ・ルパン的なイズムなのか、後からやってきた刑事が捜査することで回想的に犯行の様子が出てくる編集は面白い。
とはいえ、おしゃれな感じと犯罪映画に似つかわしくない音楽によってある種のスタイリッシュさを持ち合わせたB級、って感じも否めない。それもこれも途中から作戦に加入するコメディアンさんのけいだな、アイツだけ毛色が違うから正義の話に聞こえない