モリノ

処刑人のモリノのネタバレレビュー・内容・結末

処刑人(1999年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

兄弟の話。信心深いが、神父の説教中に勝手な行動をして、他の礼拝者と映画の鑑賞者を戸惑わせる。精肉工場で働いているが、バイトテロまがいのことをして、映画の鑑賞者の眉を顰めさせる。イタリアン・マフィアの運び屋・ロッコたちとバーでわいわい、ロシアン・マフィアの手下が乱暴狼藉、返り討ちにすると、翌朝になって報復に。尻を燃やすのはやりすぎた。なんとか返り討ちに。妙なFBI捜査官、類稀なる推理力を発揮し、コーヒー買ってこい、ベーグル買ってこい。事件現場の痕跡から犯行当時の状況を推測、過去に戻って答え合わせ。以後、この演出が繰り返される。兄弟が自首するが、正当防衛で釈放され、悪党殺しに価値を見出す。初めてとは思えない殺戮の数々、ロッコが余計なことしかしないが、兄弟には好かれている模様。スメッカーも徐々に共鳴し、兄弟たちの犯行に妄想で参加する。ここで伝説の殺し屋が登場、三人負傷。指発見。イタリアン・マフィアにいつのまにか捕まっている。悪党・ロッコも殺され、激怒。スメッカーはハニー・トラップで侵入し、一線を越えるロッコの弔いのさなかに伝説の殺し屋、仲間になる(?)。三ヶ月後、法廷でマフィアのボスを殺す。自分たちも悪党なのではないか、という葛藤は特になく、インタビュー映像で終わる。善良なものたちにもそれぞれの立場があり、その総体としての群衆だけがステレオタイプに葛藤している。
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