モリノ

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のモリノのネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゲゲゲの鬼太郎が誕生する前の話。冒頭の哭倉村にすでに伏線が多数あり、映画自体が漫画『ゲゲゲの鬼太郎』に対する遡及的伏線に。猫娘が別人すぎて笑う。水木が出てくる。この水木とあの水木はどういう。列車のなかで咳き込む女児の声、あとで巻き戻る羽目になった。弱い存在に無頓着にタバコを吸う大人たちのメタファーでもある。無垢で純粋な若者、余所者を排斥しようとする村、どろどろの跡目争い。なんで水木は喪服でこなかったのか。若き日のねずみ男。鬼太郎パパ。これがあれになるの? 禁忌とされている島に近づき、妖怪たちはおかしくなった模様。ぜんぶ人間のせい。片目で見るくらいがちょうどいい。龍賀一族がどんどん殺されていくが、みんな左目を失っている。水木も。よく見ろよ、という意味か。幽霊族がなぜ滅んだのか、こいつらのせいだった。くそじじい。いちばんシンプルな怨念っぽい「狂骨」は、かなり使い勝手のいい妖怪概念かも。くそじじい。くそじじいがすぎる。龍賀一族と幽霊族、それぞれの族の在り方の違いは寂しさの有無かもしれない。ちゃんちゃんこ、激アツ。エンドロールの絵柄で、全編を見てみたい。
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