もう既にたくさんのレビューがなされた後に今頃レビューってどうよって感じですが・・・
でも私なりの解釈が間違っていようが、自分の中でどこかの部分だけでも落とし込まないと気持ちが悪くてしょうがない。
私はSF作品が苦手です😰
頑張って今作は2回続けて鑑賞しました。
1度目は画面に描かれる壮大な映像や景色、アクションシーンが楽しめるだけで良いと思い、私には難解なタイムリープについては考えない事にした。
2度目に赤と青って何?って思って、解説云々を読んだけど、全く理解出来なかった。
ただ、プルトニウム、赤と青が
とても引っかかったのです。
赤チームとか青チームっておかしくないですか?
これって血管でしょ?って思った途端に自分なりの解釈が始まったのです。
人類を救う壮大なテーマの今作の舞台を私は人体と考えたのです。
そして、プルトニウムは皆さんご存知の核兵器の元です。
ロシア、アメリカ、イギリス、フランス、インドなど、
この作品の何処かに関連付けられている、"核保有国“
そして冒頭のリュックの五円玉に赤い紐はどう見てもアメリカにぶら下がる“日本“でしょ!と、
私は勝手に解釈しました。
名もなき男とニールその他は無数の血液細胞と見立て、
セイターは悪質な癌細胞で、
キャットとマックスはセイターに利用され捨てられた造血幹細胞(血液の元となる細胞)と言った所でしょうか?
"過去から未来“
“未来から過去“
これは循環と捉えグルグル回ってるって思ったのです。
するとなんかすんなりと、私のモヤモヤが吹っ飛んで、
間違っていても良い!って。
順行は動脈を例えた赤チーム
逆行は静脈を例えた青チーム(逆行時の酸素マスクは二酸化炭素を多く含む静脈だから)
しかし、心臓から肺に向かう動脈の中は(全身を循環して戻って来た血液なので)静脈が流れるていると言う神業がなされているのが人間の体内なのだ。
順行と逆行が同時にと言う場面もそれで納得。
起こってしまった事は仕方がない
(癌や、病気になってしまう事)や、記録と言われる言葉にもなんとなく納得😅
名もなき男や、ニールは間違いを起こした細胞に向けて逆行し、治療を行なう(世界を救うためだけに)、自由意思など無いのだ。
体内で静かに細胞がアポトーシスする作用が二人の健気な友情にも感じ取れた。
赤と青に仕切られた逆行装置(回転ドア)は心臓もしくは、人工透析に造設するシャントの様だ、そして多くの逆行ドアは静脈弁ではないかと思った。
この作品の重要モチーフが「プルトニウム241」ですが、
そのプルトニウムを掘り出す作業をしていたセイターが富と権力を独占し新興財閥として成功するが、結局は・・・となる。
プルトニウムの毒性は放射能、しかしこの放射能は様々な人間の治療に役立ち、海外では心臓ペースメーカーの電源電池として使用されていた。
その反面、原爆という核兵器を生み出す恐ろしい代物です。
冷戦時代、米ソは躍起になってプルトニウムの大量備蓄に走り、インドは豊富な資源でウラン燃料を国産化してプルトニウム生産できる国だ、この繋がりが作品の中でも
セイター(ロシア)プリア(インド)クロズビー卿(イギリス)などに例えられている様に思えた。
プリアは後半マンハッタン計画などに関わった科学者についても触れているし、
プルトニウム汚染影響の研究をする為に、アメリカは多くの人体実験をインフォームドコンセント無しに行っていた過去もある。
感情を入れ込む事が難しい作品なのだけれど、
人体のサイクルと考えればとても無機質だ。
細胞は死に新しい細胞が芽生え、常に体内は戦いの連続、そして化学物質により人類は滅亡へと向かうのだ。
ラストの戦闘シーンの10分
放射線治療の照射時間は1〜2分だけど、マーキングし患者が固定されている時間は10分です(完全なこじつけ🤣)
「我々は黄昏の世界に生きている」
「そして、夕暮れになると友達はいなくなる」
まるでコロナ禍の世界が合言葉になっている様ですごいなぁ〜って
物理的な細かな解釈は出来ないけれど、私の中で勝手に解釈した感想です。
冒頭、武装したジョン・デヴィッド・ワシントンのゴーグルの中の瞳が父親そっくりなのに本当に驚いた❗️
そして彼の空手を基礎としたアクションは『ブラック・クランズマン』でも見たけど、切れっきれでとてもカッコいい*\(^o^)/*
もう少し時間を置いて再度チャレンジしたいと思います。
本当に悩まされる作品です😰