[２回目鑑賞後の感想も下の方に追加しました。]
これまで見たことのない時間逆行のストーリーは、もの凄く斬新だった。タイムトラベルでもタイムループでもなく逆行と順行の挟み撃ちとか「えっ？」「えっ？」「えっ？」ってなる。
映画のなかで序盤に「理解しようとするな！」って誰が言ってたけど、色々と理解しようとするから頭の中は凄い回転して、流れに付いて行こうと抵抗する。
だけど「えっ？」「えっ？」「えっ？」って、どんどんなっちまうから「理解しようとするな！」は正解なのかもしれない。
凄い迫力映像に圧倒される中、頭はフル回転して、未解決事項を振り払いながら怒涛の２時間半。
あっという間だった。
物理は得意じゃないけど「時間を逆行すると物理的な現象も逆行するからエントロピーは反対の減少の方向に向かう」これはまあ理解出来た。
「時間を逆行すると空気は肺に入ってこないから、酸素マスクか酸素テントが必要」これは「えっ？人間の中のサイクル、TCAサイクルとかは逆行しないのか？」って思ったけど、そうなると未来人が逆行の中で生きて行くのに、成長とか老化とか細胞の成り立ちとか、生体のエントロピー制御の仕組みとか色々考えると上手く説明付かないし、ずーっと逆行では生きていけなくなるから、展開上しゃーないのやなと思った。間違ってるかも知れないけど。
完全に理解することは求められてないと思うけど、もう1回は観る必要がある。IMAXレーザーでね。
ニールが、主人公の好みの飲み物を「ダイエットコーク」って言い当てたところが、後からジワっとくる。
デンゼルの息子はステキだ。
[２回目鑑賞後の感想]
テネット2回目鑑賞の方が凄く感動した。
答え合わせしながら見るから「えっ？」ってならないし、脳の集中度がストーリーに捉われ過ぎないから、音楽やIMAXの振動にも浸れる。
ニールがいいよねー。
初見殺しの作品ってどうなのかは議論があると思うけど。
私は嫌いじゃないな。
