Bob

TENET テネットのBobのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.0
面白過ぎてかっこ良すぎた。

細かい説明は省きますので。
移動シーンも別にいらんやろ?
ワイスピみたいな大都市の空撮はちょろっとでいいでしょ?
要点だけ描くからついて来い。
とでも言わんばかりに振り回された150分。

その目まぐるしさに、先輩が忙しそうに駆け回る様子をただ眺めてた新入社員の頃を思い出しました。

ノーラン史上最も難解とか言われてたので身構えてたものの、大枠はわかるよう絶妙に難易度調整されてたので想像より観やすかったです。
スピーディーな展開に観客の脳がオーバーヒートしないよう、アクションを合間合間に入れてくれたのも助かった。
基本的にはエンタメなんですよね。

そして誰も観たことないであろう逆行シーンは面白すぎて頭使いすぎて鼻血出そうでした。

ノーランがすごいのはこれだけの世界観をまずは自分の中で作り上げる創造性を持ち、それを可能な限り実写で作ったんねんというこだわりを貫きやってのける所。
そして常に観客の目線を意識してる所。

今作もこれまでになかった設定のタイムトラベル映画を、未体験の映像をもって描き切る。まさにバケモノ。

とりあえず逆行世界で息が出来ないのは多分酸素の代謝過程毎逆になったからかなと勝手に自己完結させました。
二酸化炭素を吸込み酸素を出す植物の動きが逆だった場合、そこで人は生きれないよね?と。
エントロピーはあの世界では物事を本来の方向に進むエネルギーのようなものかな。

あでも逆行銃はよくわからん。
穴が空いてる所に銃を向けトリガーを引いたらそこに戻ってくるイメージか?
燃えそうになったら凍るのはあれか、窒素か?あれもよくわかりませんでした。
でも色々考えるのも楽しかったです。

ただこれまでの監督作通り初見でも話が8-9割分かる作りにして欲しかったのが本音。
皆が皆何度も映画館に通えるわけじゃないし、物理学者でもないから。
までもノーラン作品でも本領発揮出来ずにいるこのご時世、製作費をサクッと回収するにはこの作りは満点すね。

※追加※
理解してからの2回目の面白さったらなかった。
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