あばばば

魔女見習いをさがしてのあばばばのレビュー・感想・評価

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)
3.7
映画の日はしご二本目。
どれみオタクのオフ会にたまたま乗り合わせた瀬川おんぷ推し男子大学生(SNS炎上済み)おもろすぎてダメだった……なんやそのピンポイントキャラ造形……濃すぎやろ……
ちなみにわたしはおジャ魔女を、子どものときに最初のシリーズから最後まで観て明日のナージャと初代プリキュアをかじったミレさん世代なんですけど、あんま刺さらなくて悲しかったー!!これリアタイ世代というか普通にどれみオタクに刺さる系だね……あとわたしはももちゃん推しだった……
脚本はかなり粗が目立ってて展開もまあ唐突なんですけど、やりたかったことや言いたいことはすっっっごく伝わってきた……敢闘賞、あげたい……レイカのヒモ彼氏とか解決せずに終わる父親問題とか、ミレさんのパワハラ問題とか、あの年代に滞留する妙に生々しいリアルな描写を見て、ああ本当にこの世代に伝えたいんだなあ、というのがひしひしとわかった……この作品ではどれみちゃんは“フィクションの存在”として扱われているけど、だからこそ言えることってあるし、“今を生きるわたしたち”に刺さるものがあると思う。デジモンとかマンキンとか相次ぐリバイバルブームの中で、単に懐かしさを掻き立てるだけでは終わらせない、その新しい突き抜け方はすごく評価したいし、子ども時代にどれみちゃんがくれたもの、物語の力を信じる姿勢は例えどれみちゃんがフィクションの存在であることが差し出されたとしても、全然壊れない、むしろ強度を増していて、すごく上手な落としどころだと思った……そう、わたし“物語という形式そのものに誠実に向き合おうとする物語”に弱いのよ……
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