このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ
リアルに迫ってはこない浮ついた虚構感が鼻につき過ぎた
最初のバック曳殺しが実際に起きたと想像したら、「間違って主人を殺してしまいました・・・」と嘘を貫き通しそうな気がするが、どうだろ?
※身内による「自動車〝過失”死亡事故」が結構ニュースになるが、中には〝故意の殺人”があるかもしれないなと、この映画を見て考えさせられた。
その他、佐藤健の記者の件とか、元ヤクザ佐々木蔵之介の件とか、全く腑に落ちないエピソードばかり。
白石監督作品はかように、見ている途中からしっくりこない居心地の悪さがつきまとい、くすぶったまま終わってしまうことが殆ど。
単純に相性が悪いということかもしれないが、物語をち密に論理的に編み込み、納得づくのフィナーレへと構築する手腕が弱いのかなと素人ながら思ったりする。
俳優陣は各自けっこうな熱演をしていたのは間違いなく感じ取れたけれども、的確性を欠く演出指示に戸惑ったままのブチ切れ演技と見えなくもなかった。
*視聴後に舞台劇の実写化ということを知り、リアル感のなさはそういう言事だったのかとある意味納得。
022204