とくに大きな起伏もなく話は進みますが、松雪泰子さんと黒木華さんの雰囲気が心地よい作品でした。
松雪さんはこういう役とても合いますね、少しお疲れ気味というか、あまり表情を動かさない感じが。それだけに特に躍動感なくふとした動きでも生き生きしてるように感じます。じわじわっと目を赤くして涙を浮かべていく場面が素晴らしい。
黒木さんも良かった、松雪さんが静ならこちらは動、うれしいお節介の見本ですね。こういう動きが鬱陶しくない人、近くにいて欲しいものです。
パッフェルベルのカノン、有名な旋律が「かなり後の方」、なんとも微笑ましいです。言われてみればたしかに。あたりを良く見渡せば楽しいことが見つかるかも。
動いてもいいし動かなくてもいい、なんとなくいい、これは縁でしょうか。