『核弾頭 爆発ならず!』
最近その人柄が評判らしいラングレン新作はカテゴリーこそアクションながら明らかに作りは左にあらず。
アメリカとイタリアの合作だがテイストはイタリア寄り。実質W主演の形である。
話が面白いとは言えないが、一生懸命に演技をしているラングレンを愛でるという視点で見ればホッコリはする。…する??
まあ良いやw
一応リベンジ物なのだが悪役は全てヤバそうな雰囲気を序盤に見せつつもその実"壮絶に弱い!"
小並感どころではない。『弱い!』ラングレンが強過ぎてそう見える訳ではない。『極めて弱い』のだ。
正直プロローグは良い。少し期待しちゃうぐらいには良い。
…が、以降はもう話もダルく観ながらため息が出てくる。
観ててツラい。
ラングレンはそれなり演技も出来ている。まぁ上手いとかではないが、人間核弾頭時代に比べればだいぶ良いのだ。年輪を刻んだからかもしれない。
最近の沈黙さんと比べたらかなり演技が出来てるのだよ。
(スタローンと比べてしまえばソレは遥かにスタローンの方が…となるが、彼はレジェンドだから!比べちゃダメ。)
今の彼は自分の立ち位置を知り、求められた物に答える男である。ゆえに作り手が本気を出せば彼は活きるのだ。
【アクアマン】に出たラングレンは確実にラングレンそのものであったが、その配置も理解して「やあ!ラングレンだよ!!」とばかりに御登場。ソレが楽しいのである。
【バトル・ヒート】もB級ノリのアクション映画なれどトニー・ジャーとタッグで作りは若干荒い作品だが楽しく観れた。
(クリード2は作品もさる事ながら本人の人生もリンクしてあまりに別格なのでココでは言わないw)
作り手側の愛情があれば今のラングレンはもっと活き活きとするであろう。
だからこそ何度も組んで映画を撮ってるこの監督には苦言を呈する。
『お前は何をやっとるのか!?』
出て来た伸びしろをこんな感じでブッタ斬るのはやめて頂きたい。
核弾頭ほどではないが焼夷弾クラスには再度上がって来たラングレンにこれから良い作品が巡ってくる事を祈るばかりである。
良いスコアは付けられないが、コレは作り手に対してである。むしろラングレンのおかげでこの点数。
ラングレンLOVEでないなら、ぶっちゃけ新作レンタルで借りる程じゃないかと。