このレビューはネタバレを含みます
テンポが良くて、どんどん進んでいく。
でも、最初から漂う悲しみみたいな、暗がりみたいな感じが苦しくなる。
半地下…そんなところに住まなければいけない社会とは…その一方で、とんでもなく裕福な人もいる。
この映画が多くの人に受け入れられたのは、そんな格差社会が他人事ではないと思う人が少なからずいるということの証明なのだと思う。
そして、誰に感情移入できるかで、自分のいる位置さえも測れてしまう。恐ろしや。
多くの人が、ドンイクでもなければギテクでもない日本で、この映画の本当のところを理解できる人はどれほどか。
でも、その中間層の幅も狭くなっているんだろうな。
匂いの描写、きつかったなー。
多くの人の判断は（今、巷に溢れているニュースも）ギテクがドンイクを刺した、貧しいものが狂った末の犯行みたいな、結果しか知ることしかできない。
その過程を理解すること、理解しようとすることすらしない。立場が違えば、見えるものは違い、それを想像する想像力が必要なんだと思う。
そして、そんなことがあろうと生きていくキム家。なんというか、人間ってすごい。
パク家は、どうなったんや。
ちょっと怖すぎて、2度は見れないかも。
