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パラサイト 半地下の家族のTKNRのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.5
2025年 144作目
(配信 34作目)

ポン•ジュノ監督過去作鑑賞、ラストはやはりコレ。
《パラサイト 半地下の家族》

第72回カンヌ国際映画祭、パルムドール受賞。
第92回アカデミー賞四冠獲得。
(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)
日本でも話題だったし、日本のアカデミーや、ゴールデングローブなど多々獲得。

公開時に一度観ていて多分4年前位にモノクロ版も観たと思う。

なので今回はオリジナルカラー版。

いやーやはり面白い。
ミッキー17から始まり過去作と鑑賞してきたけどコレだけの受賞も示している通り一番面白い。

母なる証明も最後の展開は面白いのだが、
パラサイトはずっと面白い。

大分エンタメに寄った作品。

ジャンルはクライムコメディスリラーとでも言うべきか。

半地下に暮らしている時点で上の階のWIFIを使ったりとやや寄生気味のキム一家。

チェ•ウシク演じるキム•ギウの親友ミニョクが留学することになりセレブ家族の長女ダヘの家庭教師を代わりにする事に。
そして妹のギジョンはダヘの弟ダソンの絵の教師を。
父のギテクは運転手に、母チュンスクは家政婦に。

どんどん侵食していく様も面白い。

ダヘはあっさりミニョクから乗り換えたのかな。高校生にして強い。
確かに可愛いけど。
 
パク家がキャンプに出掛け一晩居ないと分かった途端に始まる酒盛り。
家族4人でパク家の酒飲みまくっていた最中、元家政婦のムングァンが訪ねてきてから怒涛の展開。

まさかのムングァンも夫グンセが地下シェルターに住んでおり寄生していたのだ。

まさかの大雨で帰ってくるとな。

夫婦2人のソファーでのいちゃつきを横目に堪え、寝たところでなんとか脱出。

大雨の中、坂を下り、階段をひたすら降りてたどり着いた家だが大雨の影響で冠水。

このひたすら降っていく様がもはや人生。
一時の豪邸生活は幻と消え転落していく人生のようだ。

この地形をそのまま格差社会を表している。

体に染みついた『匂い』はいくら服を着替え髪を整えても消えない。

ダソンの誕生日にグンセが地下から出てきて無差別に殺傷していく凄惨な事件が起きるがそこでもパクの匂い対する過敏さにギテクはキレてしまいパクを刺す。

あれ死んだのかな?
死んだよね。多分。

あの後パク家はそのまま出てこないのだけど。

逃げようとしたギテクはまさかのシェルターに隠れる事に。

そりゃ警察も見つけられないわな。

父からのモールス信号のメッセージを受け解読したギウ。

そこからは妄想の世界が広がる。

むしろ妄想でしかギウは己を保てないのかもしれない。

いやー面白いねぇ。
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