ずっと見たかった映画。
金持ちの家に家族ごと寄生する作戦を立てた貧乏一家だが、徐々に計画が狂い始め、、、みたいな話。
大卒の就職率16%という韓国の貧富差をテーマに、コメディタッチなブラックユーモアでテンポ良く、笑わせてハラハラさせて考えさせられる、感情ごった煮状態の映画でした。
コメディ、ホラー、サスペンス、ファミリー、クライム、20分毎に映画のジャンルがコロコロ変わり、先を全く読ませないので132分あっという間。
なんちゅうかね、「ジョーカー」がやりたかった事を全部やってくれたのよ！
金持ちが丘の上に住んでて、貧乏人が階段を降りて降りておりまくった場所に住んでて、
さらに言うなら舞台になる金持ちの家にも二階と一階と地下と更に地下室があって、
主人公達が上に行ったりしたに行ったり忙しいんよ。
その縦の動きにこだわりまくったカメラワークで、貧富の差を見事に描き切ってるのがジョーカーより良かったね。
最下層の主人公一家が、
金持ちに憧れて寄生生活をする中で、
一生埋まらない貧富の差・人生の圧倒的な上下に気づき始めて、
最後に大爆発。ジョーカーやん。
それでいてジョーカーより明るくて面白くて見やすいんよ。
そう！重いテーマやのに面白いねん、それがこの映画の良さやね。
それと展開の読めなさね。
まぁ金持ちの家に嘘の経歴で近付いて、働かせてもらうわけです。
ほな視聴者からしたら、「ラストで全部バレて大変なことになっちゃうんでしょ？」ぐらいは想像つくやん？
そこから4回転半ぐらいするんよ！
誰があんなん想像した？！
監督の頭の中どうなってるんやろね。
「あー面白かった！！！」ってタイプのハリウッド映画みたいな映画じゃないけど、
満足度が異様に高い映画でした。
