このレビューはネタバレを含みます
社長や奥さんがどこか不自然に感じ、社長の家が何かを隠しているのかと思いながら作品を観ていた。
しかし、題名とドンピシャの予想外の展開だった。
最後、社長を殺した理由が気になった。地下に住む人達の匂いを臭いと馬鹿にした態度が原因だろうか。
もちろんそれは1つの理由であると思うが、何か引っかかる。
社長に何度も奥さんへの愛について聞くシーンがなぜだか印象的だからかな。
奥さんもどこか不自然。金持ちの家の人は素直である。それをどこか、嘲笑うように誇張してると感じるからかな。
脚本、監督がどういった経験の持ち主でどういった経緯でこの作品を作ったのか。
実はそこが深く関わるメッセージ性の強い映画だと感じた。
社会の格差を伝えるとともに、道徳や人間らしさについて考えさせたいという意図を感じた。
道徳をしっかりと持つ社長が死ぬ展開は、道徳よりも大切な何かがあることやそもそも現代の道徳観は合っているのかを問いているような。