これジョーカーやん！！！！
なに笑とんねん←
格差とか階段とか…ジョーカーやん！！
ジョーカーは覚醒してからノリノリで階段降りてましたが
この映画では主人公たちは「降らされてる」って感じかな。
でも家や豪邸や地下や玄関の階段が象徴的に使われてるのは似てるよね。
たぶん初めての韓国映画。
なので、人の名前全く憶えられてません。
あと、バックグラウンドもないので、細かいところは分かりませんでした。
調べる前に感想書いてます・・・。後で勉強しなきゃ。
話としてはブラックコメディなのかな。
結構変なバランスで笑ってしまうところが多かった。
地下に住んでるおっさんが出てくるところとか、
階段上ってくる動きがキモくて怖いし、目がギョロ目で怖いし、なんか狂気に満ちた顔と行動で怖いし、実際ラスト狂気に駆られてるし、
でも笑えるｗｗｗ
(最初に地下室に入るシーン、ノンストップでどんどんカメラが進んでいくから、心の準備する間もなく進むジェットコースターに乗ってる気分で、めっちゃドキドキしました。)
金持ちの弟も、誕生日にまたもやトラウマ植え付けられて可哀想だけど、めっちゃ笑ったわｗｗｗあんなんフラグやんｗｗ
(ここのあたりで、微妙にさりげなく不協和音流してるの、不穏感煽ってて最高でした。)
あと、主人公が石で「ドンッ」ってやられるところも、
2回目の「ドンッ」のあと、微妙に指が動いてるところがリアリティあって?怖いけど、でも笑ったｗｗｗ
主人公側のお母さんが、元家政婦を華麗に地下に蹴落とすところも、めっちゃ残酷なことになってたけど華麗過ぎて笑ったｗｗ
あとここのシーンの、金持ち家族が帰ってきちゃう！からの、地下家族との格闘…しながらの料理と片付けもしなきゃ！っていうカオス具合も最高でした(笑)
細かいところでいえば、なぜか絵画レッスン初っ端から礼儀正しくなってた金持ち弟とか。なにされたんやｗｗｗ
あと地下の扉を開けようとめっちゃ踏ん張ってる元家政婦とかwww
でももちろんそういう『笑える』だけの映画じゃなくて、
ここから真面目な考察しますけど、
まず「自分は似合うのか」問題ね。
これって、けっこう誰しもが考えたことあることなんじゃないかな？
たとえば、自分が「一流」の仲間入りを果たしたとして、果たして自分はそこに似つかわしいのか、って。
頑張ってオシャレして、オシャレな人たちの真似をして、何とか離されないように必死についていってるけど、そもそも私、あの人たちと「同じ」になれるの？って。
映画内でも、「突然呼び出されたにもかかわらず、完璧にオシャレな時間を楽しむ金持ち」と主人公の対比がキツかったです。
でも、最後妄想とはいえ、あの冴えない主人公が完璧にオシャレ人の仲間入りしてるの見て、勇気を貰いました(笑)
まあ現実的に考えて「金持ちになって家を買う」って無理そうだけど。救いがないねえ。
でも、偽家庭教師として赴いて、一発で金持ち家族に認めさせる手腕があれば、やれそうな気もするけどね。
あれは母親が結構バカだから成り立ってたのかな。
あとはこの映画のテーマであろう「匂い」。
これ、結構根深くないですか？
ゴールデンカムイでもあったけど、この「匂い」って生き様の事でもあると思うんですよね。
自分の普段の生活が自分の体に染みついているというか。
そんな簡単に拭えるものなのかっていう。
だからこそ、自分たちの匂いに対して無意識であれ、あんな態度をとった金持ちパパに対して、
主人公サイドの父親も、とうとうキレちゃったのかな、と。
そういう格差の描き方もうまいなあ、と思いました。
金持ち側って決して積極的に貧乏人を差別してるわけではないんですよね、たぶん。
もっと最悪なことに、たぶん「意識してない」。
その最たる描写が大雨だと思うんですけど、まあ現実で考えたらあの規模ならニュースとかやるか。
あと、『地下家族 対 半地下家族』が繰り広げられてるのに、それを知らないのは家の所有者たる金持ち家族だけ…ってのもエッジが効いてますよねぇ…。
考察しがいのある、とても良い作品だと思いますけど、
面白かったかで言えば、普通(笑)
特にハードル上げてたわけでもないけど。
まあ韓国情勢や文化について詳しくないからってのもあるかも。
好みとしてはあのまま華麗に金持ち家族乗っ取って高笑いしてほしかった(笑)
石のメタファーも謎だし、息子の『全部僕が悪い。責任は取る』発言も唐突だし、友人の大学生があれっきり出てこないのも残念。
でも、主人公サイドの妹も、金持ちの娘も母親も皆美人なので最高！
主人公サイドの娘の、『暴発する便器の上で喫煙』と
金持ち家族の娘の『カーテンに隠れてキス』のシーンが大好きです(笑)
それはそうと、なんか、アカデミー賞とったからなのか、平日レイトショーにしては人が多かった。
中高年が多めだった。俺が普段見てる映画はおばさんとかあんま見ないからちょっと新鮮な映画体験でした。
