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パラサイト 半地下の家族のsugarwannaのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

水石が示すのは「運」。
それを手放し、
「自力」で生活する。

「どうしてもひっついてくる」、運任せの生活。
責任をとるよと長男。
決意を秘め、
水石/運で決着を着けようと地下へ。
「運」悪く石は手から滑り落ち、
底辺の更に底辺へ真っ逆さま。

石は重く、半地下へ沈んでいく。
メッセージは伝わった。

この他、匂い/幽霊など、良家が嫌がるものは、消費社会に存在しない(金で買えない)ものなど、アッパーグラウンドに警鐘を鳴らす一面もあり。買えないものは無いのと一緒だから、娘の恋愛も成就しない。
丘の上家族が全員承認欲求を持っているのに対し、半地下の家族は全員自己否認している姿などが20年代らしさと思える。

今生きる人達が今見るべき映画だったとして後世に残る。

メッセージはご覧の通り稚拙と言えば稚拙。

良家の息子(次の世代)が幽霊のモールス信号一切シカトだったり、匂いのする部屋に戻らずテントで暮らすなど、超絶絶拒な点も高評価。

2つの事象が交錯して物語が進んでいくのは、北朝鮮/韓国で対に見られる(が、1対1では敵対している)ことで発症したスキゾフレニーによる昇華か。

以下個人的手記
世の中は複数で動いていて、2つだけ残ることの方が少ない。
一生懸命人事を尽くしたうえで天命を待つ方法もある。
今日だけは頑張る、と明日のことを考えずに頑張りきれた人だけが明日も頑張れるという3つめの視点も合わせて考えたい。
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