ラトナがアシュヴィンに対してフル敬語ではない所とかはちょっと意外でした。
なんか家の前で風船膨らませたりとか自由だったことも。
もっと絶対服従みたいな関係かと思ったので。
話が進むにつれ、ラトナの表情やしぐさが魅力的に思えて来て、アシュヴィンが好きになる気持ちもわかるなぁと思いました。
またアシュヴィンが一晩限りの女性を連れ込んだ時のラトナの微妙な表情の変化なんかも上手いなと思いました。
娼婦になるつもりは無いと言ったラトナの気持ちと真っ直ぐな瞳、そして「なぜ越えちゃいけないのか」を説いたアシュヴィンの友人の言葉。
召使いでもないけど、テレビドラマ『ナギサさん』のような家政婦とも違う、インドのメイドの立ち位置がよく描かれていたと思います。
力や立場を使ったり、お互いの気持ちが通じて一線を越えるという展開にはせずに、ラストシーンでこれからをなんとなく匂わせる終わり方。
そしてそのラストシーンにはラトナのとある粗相が伏線となっていた展開も見事でした。