aka黄屑

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのaka黄屑のレビュー・感想・評価

5.0
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(19年)観了。女優オリヴィア・ワイルドの監督第一作。
IMDb7.2/メタスコア84は物足りと感ぢる過去の青春映画の傑作群に充分比肩する傑作!近年ではA24『レディ・バード』(17年)と並べて称賛されるべきで、ビーニー・フェルドスタインの兄ジョナ・ヒルの代表作『スーパーバッド 童貞ウォーズ』を上回る出来。ストレイトに想起されるのは『ゴーストワールド』(01年)でケイトリン・デヴァーはソーラ・バーチより活躍しそう。
撮影と編集のクレジットも確認したけど各担当の過去作には特筆すべき作品はなく、オリヴィア・ワイルドのセンスが優秀なんだろうナ。クドカンも羨む脚本(元は09年にブラック・リスト入りしてた)を仕上げたケイティ・シルバーマンと監督は『スパイダーウーマン』でも組むらしく今から楽しみ★
出演してる20代の俳優陣は餅だけど監督やケイティ・シルバーマン(29歳?)の世代も含んだ、挿入されるPop曲群(Spotifyのプレイリスト要チェック♪)も含めて今の20代・30代を代弁した作品と云えるのでゎ(年寄りは多様性やポリコレ[本作は関係ないかw]に目くじら立てても仕方ないとゆーことw)。ま、ジジー的には20年以上後の世界だけどボク世代にもジョン・ファヴロウ出演・脚本『スウィンガーズ』(96年)みたいな作品が有った訳で理解は出来る。それより余りにも上流階級な世界なのは違和感…
更に若い世代、監督・脚本ボー・バーナムが29歳の『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』(18年)がもっと穏やかでオーソドックスなのは興味深い。
あ、本作で敵役を設定しないのは意識したとのことで、それは斬新。
主演二人以外のキャスト陣も魅力的で今後"ツイン・ピークス女優"や"あまちゃん女優"的に"ブックスマート俳優"として要注目。早速ニコ・ヒラガが活躍してるけど個人的にはダイアナ・シルヴァーイチ推し!女優としてのジェシカ・ウィリアムズももっと見たい!
怪演が印象的なビリー・ロードはキャリー・フィッシャーの娘で流石に芸達者。『スター・ウォーズ』ep7~9にも出てた。
オリヴィア・ワイルドは校長役のジェイスン・スデイキスと夫婦だったけど20年11月に別れたばかりで今はHarry Stylesと熱愛中とのこと…(汗)
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