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アステロイド・シティのaka黄屑のレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
4.0
『アステロイド・シティ』(23年)観了。50年代米国南西部が舞台の演劇と演ぢる役者・作家・スタッフが入り乱れる重層的構造。これは出演希望者が殺到し、出演者を増やすためにこ~なったとのこと。役者・作家・スタッフには(マリリン・モンローを含む)実在のモデルが居るらしい。
円熟期に入ってることは感ぢるけど、アカデミー賞を幾つも受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』が大向う受けの頂点と思われで、本作は書き割りに見えるけど実際にスペインに巨大なセットを組んだ画作りこそが圧巻!
主演格のジェイスン・シュワルツマンは『グランド・ブダペスト・ホテル』以来の出演。ビル・マーレイとオーウェン・ウィルスンは出てない…
目立ったのは先生役のマヤ・ホークで何とユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘(!)でまだ25歳✨
出番の多いスカヨハと出番の少ないマーゴット・ロビーは今作では特に感銘受けず…(謝)
クレジットを見ると、撮影のロバート.D.イェーマンと編集のアンドリュー・ワイスブラムは前作から続投。本作のMVPとも云える美術のアダム・ストックハウゼンは何と『ムーンライズ・キングダム』から(!)続投してる_φ(・_・
ウェス・アンダースンは『アンソニーのハッピー・モーテル』から全部観てるし、『ファンタスティック Mr.FOX』はBlu-ray持ってる私的大傑作なんでカナリ贔屓の監督であるのは間違いない。ボクが惚れ込んだのは『ダージリン急行』をBGV(懐)にしたいと思ったところからで、本作もカラフルな"演劇パート"はBGV的に使えそう。ずっと観てられる。
ウェス・アンダースンの次作はベニチオ・デル・トロ、ビル・マーレイ、マイクル・セラの3人が主演格とのことで、構造は違うだろうけど本作に似た感触にはなりそう。
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