最高っしょ。
ティーンの卒業パーティーものは数あれど、最も好きな作品となりました。
まず「青春を取り戻したい」がモチベーションになるって新しいかも。
たくさん笑った。
ゆるゆるのダンスバトル、毎日のネタとなる秘密の共有、褒め合いバトル、一生のお願いコードの発動。
大親友としての歴史と文化と、羨ましくなるほどの仲の良さが伝わってくる会話の掛け合いが楽しくて可愛かったエイミーとモリーのコンビ。
ふたりはもちろんのこと、同級生たちも、パパとママも、先生たちも、ピザ屋の店員も、キャラの立っていた登場人物の誰もが好きになってしまったよ。
多様性があるし、多面性もある。
矛盾しているけれど、下品さの中にも品がある。
それはきっと、可愛げ、もしくは、愛嬌と呼ばれるものでしょう。
ごめんなさい。
告白すると、正直、目指していたパーティーに辿り着くまでは、そこそこの面白いコメディだなあって感じに観ていた。
が、エイミーがプールに飛び込んでからの展開がノンストップで素晴らしく、ラストのラストまでがエモーショナルで、すっかり魅入ってしまった。
結果、最高評価となりました。
(そのプールの時に流れたPerfume Geniusの”Slip Away”が美しい映像と相まって最高に魅力的で、おおー!と心が掴まれて、スイッチが入った)
しかもね、おじさんね、我ながら気持ち悪いのだけれど、ちょっと泣いちゃったよ。
卒業式で。
友情とか、勇気に弱いのです。
尊いね。
内省的な感傷に浸らずに、感情を表に出し、行動を起こし、他者を理解し、共感し、受け入れてゆく姿勢、その世界観にも、大いに好感が持てた。
オリヴィア・ワイルド!
これが初監督作品だなんてすごいなあ。
心から拍手。
ユーモアも、遊び心も、ドラマも、しっかりとある。
なにより、愛がある。
おそらく楽しかったであろう現場での空気感も伝わってきた。
脚本も、キャストたちの演技も、サントラも、編集も、なんだろう、とにかく全部ね、文句無しの満点。
頭の悪い感想だなあ笑
とにかく、エンドロールも笑顔で眺めていました。
最後まで。
ポジティブなエネルギーに満ち溢れていた。
元気が出る。
うん、続編もありだと思う。
ちなみにノートブック風のパンフレットが、エイミーとモリーの2バージョンあり、映画館のスタッフの方に確認したら「表紙が違うだけで中身は同じです」ということだったのだけれど、なんとなく後悔しそうだったので、ふたつとも買ってしまった。
パンダのぬいぐるみ(目の取れ掛かったやつ)を物販したらきっと売れると思う笑
リンリン。
あと、エイミーとモリーのバービー人形も。
作品自体もAppleTVで発売されたら買っちゃうよ。
エイミーを演じたケイトリン・デヴァー、「ショート・ターム」や「ステイ・コネクテッド」のあの子だとは気づかなかった。
モリーを演じたビーニー・フェルドスタイン、顔も演技も似てるなと思ってたら、ジョナ・ヒルの妹で笑った。
「レディ・バード」のあの親友の子だったんだね。
いつか兄妹の共演を観てみたいです。
個人的には「ショート・ターム」や「ステイ・コネクテッド」や「レディ・バード」での彼女たちよりも、こちらのほうが魅力的で圧倒的に好み。
最後に。
どうか、どうか、あの人が冤罪でありますように。
マララ!