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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリンのkissenger800のレビュー・感想・評価

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ミック・ジャガー(と一瞬映るチャーリー・ワッツ)(の長髪)を愛でる作品ではあるんですけど、アレサのポップヒットしか知らない向きにはまあまあ気の毒というか、ゴスペルの歌詞を聞いて曲の背景にある思想を理解できない観客はお呼びでない、というか。
もうちょっと付け加えるならアレサのファミリー・ヒストリーを知っていれば実父登場後の彼女の表情が必ずしも「愛する父を讃えるハレルヤ」でない事情は理解できようし、歌われるJesusなりLordなりへの渇仰が、いかに洒落にならんガチ呼びかけであるかも伝わると思うんですけど、いかんせんこれ、『リスペクト』(2021)補助教材みたいな扱いじゃないですか。

でもまあ、これ見たら向こうも見たくなるからいいのか(と、まだあっち見てない者として思いました)。

ちなみに、と話を冒頭2名のバンドに戻すと"Loving Cup"、 "Let It Loose" 、 "Shine a Light"あたり、よく言われますがそれら以上に"Tumbling Dice"のサビ前のタメ、このアレサの影響小さくないよねえ。
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