パブリック=公共とは一体誰のための物なのか何のためのものなのか考えさせられる1本。
自らの属する共同体に迷惑をかけないという事が個人の人権よりも優先されがちな日本だったらこの主人公の行動は叩かれてしまうのでは無いかと考えさせられました。
個人的にも真夏の図書館で異臭を漂わせて寝ているホームレスらしき人達に辟易することもあり人格のある個人として見ていなかったと気づかされました。
近年のBLM運動とも重ね合わせてみる事ができますし、個人個人の純粋な怒りや願いから生まれた運動を政治家やメディアが利用してしまうというのも現実に見たことのある光景でした。
色々と考えさせられますが若干の詰め込み過ぎを感じます。
まぁ他人事では無いという事でしょうが、刑事の息子のエピソードとか要りました?
何よりノレなかったのは主人公グッドソンの行動にイライラさせられまくったからです。
早よちゃんと説明せえや。
知事候補の検事を寝っ転がせてる場合じゃ無いでしょう。
現実の方があまりに激しく展開しすぎているので今作のエンディングが凄く甘いものに感じてしまいました。