余命宣告を受けたプロボクサーが
一人の少女と出会った事でヤクザの
騒動に巻き込まれていく、
三池崇史監督作を初鑑賞。
任侠映画はあまり好みでもなければ
興味も薄いが、素直に面白かった。
"初恋"という内容と合致しづらい題名
であるが、主人公とヒロインの
人間的成長が描かれつつ、
差し引いては初恋という
恋愛要素をしっかり描いている為、
全くの噛み合っていない題名という訳
ではなかった。
主軸の物語自体は殺伐としているが、
ブラックユーモアに富んだ内容にも
なっており、
そのシリアスとユーモアのバランスが
程良く感じられた。
キャスト陣においては、
染谷将太とベッキーが印象深く、
特にベッキーの狂った演技は凄まじかった。
又、劇中終盤におけるアクションの
アニメ演出は、下手なCGやアクション
を行う位なら、開き直ってアニメで
描いてしまうという清々しさすら感じられた。
任侠映画、アクション映画、
そして恋愛映画として盛り沢山な内容
であり、自暴自棄と迄はいかなくても
必死に生きていれば、
大きく変わる事があるかもしれないと
感じさせる映画だった。
