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はちどりのsensatismのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
2020/111
見ながら死にたくなる映画だったな。
『千と千尋の神隠し』を見てた時は絶頂による死にたさだったけれども、今回は人生の全てとどうにもならなささを突きつけられた感じがして死にたくなった。

人間は多面体である。善人でもなければ悪人でもない。あるのはその中間で見る人やその時々のタイミングによって善人のようにも悪人のようにも見えるだけ。
社会や共同体から与えられている役割についても同じことが言える。
主人公が母親に向かって「お母さん」と叫び続けるあのシーンがこの映画全体の中で最も印象的だった。
あの瞬間、おそらく母親としての一面を脱ぎ捨てて何者でもない自分になっていたのだろうな けど娘にとっては母親でしかない 人間が背負う役割って難しいな
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