だんぷりん

はちどりのだんぷりんのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
82年生まれキムジヨンを読んで
韓国のフェミニズムに触れ
とても共感できたので、こちらの
作品を鑑賞。
映画館で周りのすすり泣く声が
聞こえる作品は久しぶりだった。

90年代韓国で女性の生きづらさを
上手に描いていたが、
同時に男性も生きづらい世界も
うまく表現出来ていた。
兄の大学受験に対する父親の
必死さはやがて、プレッシャーに
なり、そのやり過ごせない怒りや
不安が妹のウニへの暴力に
なっていたのは想像にたやすい。

この物語のキーである、塾の先生は
10年後のウニの姿である。だから
スケッチブックをプレゼントしたのだろう。好きなことを楽しんで欲しいから。
そして先生はきっと出来なかったんだろう。

主人公役のパクジフの演技が
複雑な感情をとても丁寧に描いており
劇中何度も引き込まれた。
だんぷりん

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